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2017年05月31日

稽古場日誌 by松原幹

初めまして。
今回日誌の方を担当させていただく、松原幹です。

最近はすっかり春のポカポカした暖かさも過ぎ、夏のような暑い日差しが強くなるたびに、7月に控えた今回の劇の本番が近づいているということを実感します。

今回の劇はテーマが原爆ということで、ある人にとっては全く興味や関心がなく、ある人にとってはとても辛い思い出があるものかと思われます。
かくゆう私も興味や関心がない1人でした。

これは私の話になってしまうのですが、自分が中学の頃、たまたま学校に訪れてくださった劇団が体育館で劇をやってくれたことがあり、そのときの劇が東京大空襲の物語でした。
感受性が豊かな時期というのもありますが、たった2時間ほどの劇で、自分が生まれる前にどれほど悲惨なことがあって、一人一人にどれほどの辛い物語があったのかを知り、とても衝撃を受けました。
そこで、自分は何よりも演劇のすごさを実感し、このように人を心から感動させる物語をいつかやってみたいと思い、この場を借りて、原爆というテーマの生命座さんの劇に参加させていただくことになりました。

さて、肝心の稽古についてですが、最近は実際にお客さんにみせる場である大ホールで一本通しをやりました。
やはりいつもの稽古場とは見える景色や緊張感も違っていて、身が引き締まる思いでした。
しかし、やっている側からしてもまだまだもっと質を上げられるなと思いました。
初めて大ホールで一本通しをして、その分改善点が見つかり、これから約30人もの役者陣が全力で演技の質をあげようと残りの稽古の中で悪戦苦闘していくので、不安もありますが、これからどう変わっていくのかという期待の方が大きいです。

これだけの幅広い年代で、原爆に関わる劇をやることなんて、この先の人生ではきっと経験することもなく、お客さん側からでもなかなかみる機会がないものだと思います。

私たちも舞台に立つ以上は、来てくださるみなさんを全力で感動させて、何年か経った後でも記憶に残るような作品をお届けしたいと思っております。
これから本番まで約2ヶ月間、音響、照明さん、舞台監督さん等をはじめとする約30人という役者陣と共にまた再び頑張ります!
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posted by Seimeiza at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記